化合物の分子量を測定したり、化合物に特有のフラグメントイオンの質量を測定することで物質の同定ができます。イオン化法の種類、導入系の違いによりGC/MS、GC-CIMS、FABMS、FDMSなどがあります。
樹脂用添加剤の測定例を図に示します。M/Z=774が観察されており、図のような構造のフェノール系酸化防止剤と同定できます。酸化防止剤は化学構造が類似した物質が多く、赤外吸収分析等では完全な識別が困難ですが、FDMS分析では正確な分子量が求まることから化学構造が特定できます。
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| 図 酸化防止剤のFDMS測定例 |
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通常のGCでは分析できない固体の有機化合物を瞬時に熱分解し発生させた分解ガスを分析することができます。この手法で溶剤に不溶の有機材料でも同定することができます。
溶剤不溶樹脂の測定例としてエポキシ樹脂の測定例を図に示します。赤外吸収分析では官能基の判別しかできませんが熱分解GC/MS法では樹脂構成成分の微細化学構造が明瞭にわかります。
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| 図 ビスフェノールA型エポキシ樹脂のPy-GC/MS測定結果 |
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