極微量残留水素分析概要
鉄鋼材料等の接合処理やメッキ処理時に残留する極微量の水素の挙動解析が可能となりました。新材料、改良製品の評価ならびに製造プロセスの最適化により遅れ破壊防止にお役立てできます。
技術の特徴
- 大気圧下で測定のため、一般環境下と同等の挙動解析が可能(室温~800℃)
- 質量分析計による計測のため、高感度測定が可能(定量下限:10~50ppbレベル)
- 多用な温度プログラムで水素放出挙動解析が容易(昇温機構、長時間温度保持)
測定原理及び解析事例

昇温加熱抽出-大気圧イオン化質量分析装置
(スチール研究所 分析・物性研究部で開発)

測定原理図

水素抽出曲線
仕様
- 試料加熱装置(石英管状炉)
- 最高温度:800℃
試料形状:最大10mmφ×40mm
- 検出部水素検出範囲:
- 0.001~10 ppm (鋼中濃度換算)
試料準備上の留意点
- 試料は保管時の水素散逸を防ぐため、液体窒素冷却することが望ましい
- 昇温過程で熱分解する皮膜等は測定前水素が散逸しない条件で除去することが必要