ダイオキシン類分析

ダイオキシン類簡易分析法のご紹介

一部の媒体では簡易法の分析が公的に認められています。

1)廃棄物焼却炉からの排出ガス*1ばいじん及び燃え殻に含まれるダイオキシン類の測定の一部
(*1;対象施設は焼却能力2t/時未満に限る。いわゆる小型焼却炉。)
「ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成17年9月環境省告示第92号)」(平成17年9月14日)
2)土壌・底質に含まれるダイオキシン類の測定
「ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準(平成11年12月27日環境庁告示第68号)の一部を改正する告示」(平成21年3月31日)

表1 公的に認められている簡易分析法についてのご説明

廃棄物焼却炉からの排ガス、
ばいじん及び燃え殻
土壌・底質 底質
平成17年9月 環境省 平成21年3月 環境省 平成16年7月 国土交通省
「ダイオキシン類対策特別措置法施行規則第2条第1項第4号の規定に基づき環境大臣が定める方法(平成17年9月環境省告示第92号)」 「土壌のダイオキシン類簡易測定法マニュアル」
「底質のダイオキシン類簡易測定法マニュアル」
「河川、湖沼底質中のダイオキシン類簡易測定マニュアル」
簡易法の内容 簡易法の内容 簡易法の内容
バイオアッセイにて測定する生物検定法
  1. ダイオキシン類がアリール炭化水素受容体に結合することを利用した方法(3種類)
  2. ダイオキシン類を抗原とする抗原抗体反応を利用した方法(1種類)
高分解能GC-MS、四重極形GC-MS、イオントラップ形GC-MSいずれかを用いて測定する機器分析法 高分解能GC-MS、四重極形GC-MS、イオントラップ形GC-MSいずれかを用いて測定する機器分析法&バイオアッセイにて測定する生物検定法
備考;
・法第28条第1項及び第2項の規定に基づき特定施設の設置者が行う排出ガス(焼却能力2,000kg/時未満の廃棄物焼却炉に限る。)及びばいじん等の測定
・法第24条第1項に基づく廃棄物焼却炉に係るばいじん等の処理の基準の検定
備考;
 簡易法より測定した値に2を乗じた値を上限、簡易測定値に0.5を乗じた値を下限とし、その範囲内の値をこの表の土壌の欄に掲げる測定方法により測定した値とみなす(分析結果表の例はこちら )。
 土壌にあっては、環境基準が達成されている場合であって、土壌中のダイオキシン類の量が250pg-TEQ/g以上の場合簡易測定方法により測定した場合にあっては、簡易測定値に2を乗じた値が250pg-TEQ/g以上の場合)には、必要な調査を実施することとする。
備考;
 河川、湖沼などにおける常時監視の調査地点において、底質調査の頻度を増やす場合やその他の調査地点について底質調査を行う場合に、機器分析法及び生物検定法の簡易測定法を適用することができる。
 詳細範囲確定調査においてはGC-MS法の簡易測定法を適用することができる。

当社では2種類の簡易測定法(機器分析法生物検定法)に対応しております。上記以外の媒体でも分析が可能です。

注1)簡易法は計量証明発行の対象外です。
 土壌・底質において環境省から簡易分析法マニュアル(平成21年3月)が発表されましたが、特定計量証明事業者認定制度(MLAP)の管轄である経済産業省ではこれらの簡易法を認定の対象とはしていないため、簡易法を用いた分析は計量証明の対象となりません。
 排ガスにおいて現在計量証明になっているのは実測濃度ですが、毒性当量は計量証明の対象外です。生物検定法の場合、測定値は毒性当量(TEQ値)として算出されるため、計量証明にはなりません。
 ばいじん・燃え殻はそもそも計量証明対象外です。
注2)簡易法の対象となる調査や施設等には限りがあります(表2の備考参照)。ご不明な点はお問い合わせください。

よくあるご質問

Q.公定法と簡易法 どう違うの?

高分解能GC-MS
高分解能GC-MS

よくあるご質問

簡易法は公定法よりも低コストで迅速に分析するため、抽出や前処理・測定方法を簡易化しています。
こちら

環境省や国土交通省から公的に認められている簡易法があります。
こちら

Q.簡易法の機器分析法と生物検定法はどう違うの?

生物検定法キット
生物検定法キット

機器分析法は公定法で使用する高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計(高分解能GC-MS)を用いて測定を行います。
 公定法で測定する異性体は毒性を示す異性体の他にもother異性体を測定しますが、簡易法は毒性を示す異性体のみを測定します。異性体パターンが把握でき、公定法とほぼ変わらない精度で分析が可能です。

生物検定法は生化学的反応を用いて測定する方法で、細胞の遺伝子を用いたレポータージーンアッセイと抗原抗体反応を用いたイムノアッセイ法があります。当社で対応する生物検定法は後者のイムノアッセイ法で、これはダイオキシン類の特異的な構造を認識して結合する反応を利用しています。特異的な異性体に反応した抗体の量を測定し、事前に求めた換算式を用いて毒性当量(総TEQ値)を算出します。異性体情報は得られませんが、多検体同時測定が可能で、キット化されていて持ち運びが安易なためオンサイトでの分析も可能です。

表2 公定法と簡易法の違い
  公定法 簡易法
機器分析法 生物検定法
抽出方法 ソックスレー抽出 ソックスレー抽出
高速ソックスレー抽出
高速溶媒抽出
ソックスレー抽出
高速ソックスレー抽出
高速溶媒抽出
溶媒攪拌抽出
前処理方法 多層シリカゲルカラム
アルミナカラム
活性炭カラム
多層シリカゲルカラム
活性炭カラム
多層シリカゲルカラム
活性炭カラム
測定方法 高分解能GC-MS 高分解能GC-MS 抗原抗体反応キット
測定異性体数
( )値は毒性を示す異性体。
PCDDs 38(7) 7 ×
PCDFs 70(10) 10 ×
co-PCBs 12(12) 12 ×
総TEQ値
納期*1 約28日 10~14日 3~14日

*1;納期は媒体により異なります。試料の状態や数によって納期が異なりますのでご相談ください。

図 写真

公定法で行うと・・・

簡易法で行うと・・・一度により精密な汚染マッピングが可能!

簡易法導入のメリット
  • 短時間で効率的な調査が可能となり、浄化工事などの工期短縮・経費削減につながります!!
  • イムノアッセイ法はオンサイトでの分析が可能ですのでさらに迅速な調査が可能です!!