残留性有機汚染物質(POPs)の分析

残留性有機汚染物質(POPs)分析の概要

POPsは2025年までに使用中止、2028年までに処理終了が義務付けられています!!

POPs(ポップス)とは残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants)といい、環境中で難分解性、生物蓄積性、移動拡散性の高い化学物質の総称です。~2004年5月 POPs条約発効~

POPs条約(ストックホルム条約)により、POPsの製造及び使用の禁止、排出の制限についての規制が行われています。 日本国内では、POPsで掲げる物質(非意図的生成物であるダイオキシン類を除く)の製造・輸入および使用の禁止について、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)や農薬取締法等により規制されています。ごみ焼却等に伴って発生するダイオキシン類など非意図的生成物については、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、排出規制が行われています。

トピックス
・POPs条約 新規追加物質9種類登録されました(2009.5) New!!
 2009年5月4~8日にジュネーブにおいて、ストックホルム条約(POPs条約)第4回締約国会議が開催され、新たに9種類の物質が同条約の付属書に追加されることが決定されました。
  日本においては、条約で定められている規制内容に基づき、化審法や輸出/輸入貿易管理令等により、原則これらの物質の製造・使用等を禁止するための措置を講ずることになります。
  なお、PFOSとその塩及びPFOSFについては、日本としても、条約で認められた範囲でわが国に必須の特定の用途について適用除外の登録等を行う予定であり、今後、化審法等の国内担保法体系において、その内容及び管理のために必要な措置等が規程されることとなります。
(環境省 報道発表資料 平成21年5月12日「ストックホルム条約第4回締約国会議(COP4)の結果について」より)

表1 POPs条約に新規追加された物質について

付属書Aへの追加物質 主な用途 主な規制内容
テトラブロモジフェニルエーテル
ペンタブロモジフェニルエーテル
プラスチック難燃剤 製造・使用等の禁止
(以下の用途を除外する規程あり
-当該物質を含有する製品のリサイクル)
クルデコン
CAS No. 143-50-0
農薬 製造・使用等の禁止
ヘキサブロモビフェニル
CAS No. 36355-01-8
プラスチック難燃剤 製造・使用等の禁止
リンデン(γ―HCH)
CAS No. 58-89-9
農薬 製造・使用等の禁止
(以下の用途を除外する規程あり
-アタマジラミ、疥癬の医薬品用の製造と使用
α-ヘキサクロロシクロヘキサン
CAS No. 319-84-6
リンデンの副生物 製造・使用等の禁止
β-ヘキサクロロシクロヘキサン
CAS No. 319-85-7
リンデンの副生物 製造・使用等の禁止
ヘキサブロモジフェニルエーテル
ヘプタブロモジフェニルエーテル
プラスチック難燃剤 製造・使用等の禁止
(以下の用途を除外する規程あり
-当該物質を含有する製品のリサイクル)
付属書Bへの追加物質 主な用途 主な規制内容
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)と
その塩CAS No. 1763-23-1

ペルフルオロオクタンスルホン酸フルオリド(PFOSF)
CAS No. 307-35-7
撥水撥油剤、界面活性剤 製造・使用等の禁止
(以下の目的・用途を除外する規程あり)
-写真感光材料    
-半導体用途
-フォトマスク-医療機器
-金属メッキ-泡消火剤
-カラープリンタ
ー用電気電子部品
-医療用CCDカラーフィルター   など
付属書A及びCへの追加物質 主な用途 主な規制内容
ペンタクロロベンゼン 農薬 製造・使用等の禁止
非意図的生成による排出の削減

当社では、下記物質のモニタリングが可能です。

対象物質 規制値 定量成分 分析法
アルドリン 50mg/kg 1成分 GC-MS
エンドリン 50mg/kg 1成分 GC-MS
ヘプタクロル 50mg/kg ヘプタクロル、ヘプタクロルエポキシド GC-MS
ヘキサクロロベンゼン(HCB) 50mg/kg 1成分 GC-MSあるいは
高分解能GC-MS
ディルドリン 50mg/kg 1成分 GC-MS
DDT 50mg/kg 6成分の合量
o,p’-DDE,p,p’-DDE,o,p’-DDD.p,p’-DDD.o,p’-DDT,p,p’-DDT)
GC-MS
クロルデン 50mg/kg 5成分の合量
cis-クロルデン、trans-クロルデン、cis-ノナクロル、trans-ノナクロル、オキシクロルデン)
GC-MS
ポリ塩化ビフェニル(PCB) 50mg/kg 209成分の合量 高分解能GC-MS
マイレックス 50mg/kg 1成分 GC-MS
トキサフェン 50mg/kg   GC-MS
ダイオキシン類
(PCDDs, PCDFs, co-PCB)
15
μg-TEQ/kg
2,3,7,8塩素置換体個別定量後、TEF(毒性等価係数)を乗じた総量 高分解能GC-MS
ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)
(規制対象;テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ)
    高分解能GC-MS
ポリ臭素化ビフェニル(PBB)
(規制対象;ヘキサブロモビフェニル)
    高分解能GC-MS
クルデコン   1成分 GC/MS or
LC/MS/MS
リンデン(γ―HCH)   1成分 GC/MS
α-ヘキサクロロシクロヘキサン
β-ヘキサクロロシクロヘキサン
  1成分
1成分
GC/MS
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とその塩
ペルフルオロオクタンスルホン酸フルオリド(PFOSF)
  1成分
1成分
LC/MS/MS
ペンタクロロベンゼン   1成分 高分解能GC-MS

具体例

ヘキサクロロベンゼン(HCB)の分析

HBC(ヘキサクロロベンゼン)の構造

ヘキサクロロベンゼン(HCB)は殺菌剤等として使用されていましたが、1979年に第1種特定化学物質に指定され、製造、販売、使用が禁止されています。また、POPs(Persistent Organic Pollutants;難分解性有機汚染物質)にも指定されており、2025年までに使用中止、2028年までに処理終了が義務付けられています(POPs条約より)。
 さらに、環境省が発表した「化学物質審査規則法第一種特定化学物質ヘキサクロロベンゼンの副生にかかわる対応について」(http:⁄⁄www.env.go.jp⁄press⁄press.php?serial=6955では、テトラクロロ無水フタル酸(TCPA)の合成過程において、HCBが副生する事例が報告されました。

当社では、排出ガス、ばいじん等のHCB分析を行っております。その他の媒体につきましては、ご相談ください。


タンデム型分析計など試料→ソックスレー抽出→濃縮→内部標準物質添加→多層シリカゲルカラム→シリンジスパイク添加→濃縮→GC-MSMS測定

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