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No.44「耐候性評価センター(3) 」

No.44 磁気特性の評価技術(5) 他

耐候性評価センター(3) ~太陽電池の耐久性評価~
Durable Evaluation of Photovoltaic Panels

平成24年7月に導入された再生エネルギー固定価格買い取り制度によって、太陽光発電システムの設置が急激に増加しました。

その一方で、設置した太陽電池パネルに不具合が発生し、設置後5年以内に交換した太陽電池パネルが各太陽電池パネルメーカー別に0.3%~4.4%あったという報告があり、太陽電池パネルの耐久性を評価することが求められています。

このようなニーズに対応するため、当社の耐候性評価センターでは太陽電池パネルの耐久性を評価する各種試験、特性の評価、劣化部の内部調査などを可能としました。

太陽電池の劣化促進試験として、温度85℃、湿度85% RHの高温、高湿環境下で試験するダンプヒート試験(DH試験)を2000時間、3000時間実施した結果を図1に示します。最大出力Pmaxの低下と、Electroluminescence(EL)特性測定によって劣化部分(暗部)の拡大が確認されました。

図1 DH試験による最大出力Pmaxの低下とEL特性測定によって明らかになった劣化部分の拡大
図1 DH試験による最大出力Pmaxの低下とEL特性測定によって明らかになった劣化部分の拡大
写真1 充電後のSi負極のTEM像
写真1 超大型サイクル腐食試験機による
大型太陽電池パネルの塩害試験

また、当センターには国内最大級の塩害試験用超大型サイクル腐食試験機を2台設置しており、2×1.5×1.5m、300kgまでの大型太陽電池パネルや大型重量物のサイクル腐食試験(IEC 61701-Ed.2、JIS H 8502-8.1など)が可能です。(写真1

当社ではさらに、I-V特性測定、EL特性測定、紫外線劣化試験暴露試験(宮古島、銚子)、サーマルサイクル試験(IEC61215:温度-40℃⇔温度85℃、50サイクル)、結露凍結試験(温度85℃、湿度85%RH⇔温度-40℃、10サイクル)、PID試験(チャンバー法:温度85℃、湿度85%RH、印加電圧-1000VDC、96時間)、風圧試験(JIS C 8917)、風洞試験(JIS C 8955)、レーザー検査、赤外線カメラ検査(ロックインサーモグラフィー)断面SEM観察、SEM-EDX分析、FT-IR分析など多くの太陽電池パネル評価メニューをとり揃えております。太陽電池パネルの特性調査をお考えの際はお気軽にご相談下さい。

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