Q5-5:成形品の反り難さの目安
- 解説:
- 材料の持つ反り要因としては成形収縮率と言う概念を考えます。
成形収縮率とは、射出成形の時の材料の寸法の成形後の収縮率を指します。
射出成形の流れ方向収縮率と直角方向収縮率の比率が1だと反りません。
1より非常に大きいと反りが出ます。これを異方性があるといいます。
- 成形収縮率の異方性は、ナチュラル樹脂の場合高分子の鎖の方向で、フィラー入りの場合は、その繊維の方向で主に決まります。
アスペクト比(繊維の長さ/太さ)が大きく剛性の大きい繊維を充填している樹脂はどうしても、成形収縮率に異方性大きくでてきます。それは、そのまま反りの原因になります。
サステックは、繊維長が非常に短いのでほとんど異方性が無いといえます。即ち反りの心配は有りませんです。
1)サステックと炭素繊維充填樹脂との比較
サステックと炭素繊維のポリカーボネート樹脂でその成形収縮率の比較をしましょう。
図と表で、成形収縮率比を示します。サステックは1.3以内で、炭素繊維樹脂は最大4に達します。 サステックが反り難い事はこれから明確だと思います。
→反りで困っている製品の材料は是非、サステックを試してみて下さい。
表1;サステックの成形収縮率異方性(150 x 150 x 3mm平板)
| 試験項目 |
試験方法
(ASTM) |
単位 |
SMF充填PP |
SMF充填HIPS |
| G300PP |
TT400PP |
G300HIPS |
| 流れ方向 |
D-955 |
% |
1.17 |
0.91 |
0.22 |
| 直角方向 |
1.22 |
1.00 |
0.28 |
| 直角/流れ(比率) |
ー |
1.04 |
1.10 |
1.27 |
表2;炭素繊維強化ポリカーボネート樹脂の成形収縮率異方性(3.2mm厚平板)
| 試験項目 |
試験方法 |
単位 |
炭素繊維強化ポリカーボネート樹脂 |
| CF10wt% |
CF20wt% |
CF30wt% |
| 流れ方向 |
D-955
(ASTM) |
% |
0.20 |
0.10 |
0.05 |
| 直角方向 |
0.35 |
0.30 |
0.20 |
| 直角/流れ(比率) |
ー |
1.75 |
3.00 |
4.00 |