3次元形状計測装置TRiDY

3次元形状計測装置TRiDY

TRiDY」は、測定対象の3次元形状を、非接触かつ高速・高精度に測定する装置です。人体のような自由曲面の形状を、短時間に高精度で測定することが可能です。システムは、昨今のIT技術を駆使して極めてコンパクトに構成され、携帯性・操作性に優れています。測定した3DデータはCAD・CGフォーマットでの出力が可能で、製品の開発や検査に新たなソリューションをご提供します。
 (※)「TRiDY 」は3次元を意味する「3(Tri)-Dimensional」から取った愛称です。

概要・原理

図1 測定原理 

TRiDY」は、プロジェクタによる複合パタン投影法(特許出願中)を用いて、物体の表面形状を計測します。測定対象表面に「2値ストライプパタン」と「マルチスリット」とを順次投影してテレビカメラで撮影し、これを画像処理して、投影パタンの歪みから形状を求めます。形状再生に「空間コード化法」を用いることにより「高速」「高信頼性」を実現するとともに、2種の投影パタンを併用することにより「高精度」「絶対値」形状測定を同時に実現しました。また、2種のパタンの投影は、パソコン画面上で生成したパタンをプロジェクタ(白色光)で投影する構成とすることにより、コンパクト・軽量で、さらに「人体にやさしい」投光系を実現しました。

形状計測の世界では、見かけの性能・仕様のほかに「何でも測れるか?」「どこでも測れるか?」という「ロバスト性」が問われます。「TRiDY」は、形状計測の中でも最も難しいとされる「人体形状計測」についても難なくこなすことが可能です。

適用分野

たとえば、測定した顔の形を、CG(Computer Graphics)ソフトを使ってゲームキャラクタの顔に埋め込んでやれば、パソコン画面上で「自分の顔のキャラクタ」を動かすことが出来るようになります。また、その結果をCAM(Computer-Aided Machining)に繋ぐことにより、自分の「胸像」を作ることも出来ます。さらに、アパレル,下着,メガネ,形成・整形,フィットネス,靴などの業界で、販売店の店頭で、来店した客の体形を測定し、コンピュータ上で「バーチャル試着」する販促装置としての用途が期待されます。

こうした用途を含め、主たる適用分野は以下の通りです。

1.形状データベース
JIS体型計測、文化財・美術品、歯列模型
2.形態研究
下着、アパレル、美容
3.認識・検査
警察鑑識、セキュリティ、FA ( Factory Automaition )
4.シミュレーション
アパレル、下着、メガネ、形成・整形、フィットネス、靴
5.倣い加工
彫像、飾りボタン、歯科技工
6.デザイン
オーダメイド(服、靴、下着)、おもちゃ、自動車、家電、ゲーム

特長・性能

1.高速
撮影1.2秒,形状演算約2秒(※) カラービジュアル画像入力時には+0.5秒
2.高精度
±0.5mm(視野250mmの時)
3.高信頼性
人体計測に適用可能 (※) 測定対象反射率ムラ可,照明光下計測可
4.安全性
白色光投影
5.携帯性
検出ヘッド部 12kg以内
6.操作性
測定からデータ表示までノートパソコン1台で操作可能
7.オプション
カラービジュアル画像入力

表1. 機種構成

タイプ 広視野型 標準型 高精細型
型式 TRiDY-W TRiDY-S TRiDY-F
測定視野 520mm×690mm 240mm×320mm 120mm×160mm
測定分解能 1.1mm 0.5mm 0.25mm
対象例 人体半身 顔(全体) 顔(部分)

写真
[標準型TRiDY-S] [広視野型TRiDY-W]

図2. 装置外観

測定例
上:シェーディング像,
テクスチャーマッピング像,
ワイヤフレーム表示
上:擬似カラー表示   上:上半身着衣シェーディング像   上: シェーディング像(3方向)
下:表情変化
(シェーディング画像)
下:擬似モアレ表示   下:下半身裸体
シェーディング像
  下:デジカメ画像
図3. 顔測定例(TRiDY-S)   図4. 人体測定例
TRiDY-W)
  図5. 籠測定例
TRiDY-S)