土壌汚染の種類

土壌中の汚染の浸透イメージ

土壌汚染物質としては、揮発性有機化合物、重金属等、農薬類、PCB、ダイオキシン類及び油類などが挙げられますが、地下水までその汚染が広がっているケースも多く見られます。

土壌中の汚染の浸透イメージを右図に示します。

  • 特定有害物質に規定される揮発性有機化合物は、水に溶けにくくて粘性が小さく、水よりも重い液体であることから地中深くまで浸透する性質があります。汚染は浸透部の土壌に限らず広い範囲の土壌・地下水におよぶ場合があります。
  • 重金属等は、一般に水に溶けにくく、かつ土壌に付着しやすいものが多く、その汚染は地表面近くに分布します。
  • 土壌に浸透した油は、油臭・油膜を生じて環境を悪化させる原因となります。地下水に達した油はその移動に伴って拡散されます。

【特定有害物質】

法の対象となる「特定有害物質」(法第2条、政令第1条)

  • 第一種特定有害物質(揮発性有機化合物11物質)
  • 第二種特定有害物質(重金属等9物質)
  • 第三種特定有害物質(農薬等5物質)

<合計25物質>

特定有害物質の種類と基準

土壌汚染対策法施行規則(H15.2.15)
指定区域の指定基準 措置基準
溶出量基準
地下水基準
含有量基準 第2溶出量基準
第一種 揮発性有機化合物 四塩化炭素 0.002mg/L以下 - 0.02mg/L
1,2-ジクロロエタン 0.004mg/L以下 - 0.04mg/L
1,1-ジクロロエチレン 0.02mg/L以下 - 0.2mg/L
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/L以下 - 0.4mg/L
1,3-ジクロロプロペン 0.002mg/L以下 - 0.02mg/L
ジクロロメタン 0.02mg/L以下 - 0.2mg/L
テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下 - 0.1mg/L
1,1,1-トリクロロエタン 1mg/L以下 - 3mg/L
1,1,2-トリクロロエタン 0.006mg/L以下 - 0.06mg/L
トリクロロエチレン 0.03mg/L以下 - 0.3mg/L
ベンゼン 0.01mg/L以下 - 0.1mg/L
第二種 重金属等 カドミウム及びその化合物 0.01mg/L以下 150mg/kg以下 0.3mg/L
六価クロム化合物 0.05mg/L以下 250mg/kg以下 1.5mg/L
シアン化合物(遊離シアン) 検出されないこと 50mg/kg以下 1mg/L
水銀及びその化合物 0.0005mg/L以下 15mg/kg以下 0.005mg/L
アルキル水銀(*) 検出されないこと - 検出されないこと
セレン及びその化合物 0.01mg/L以下 150mg/kg以下 0.3mg/L
鉛及びその化合物 0.01mg/L以下 150mg/kg以下 0.3mg/L
砒素及びその化合物 0.01mg/L以下 150mg/kg以下 0.3mg/L
ふっ素及びその化合物 0.8mg/L以下 4000mg/kg以下 24mg/L
ほう素及びその化合物 1mg/L以下 4000mg/kg以下 30mg/L
第三種 農薬等 シマジン 0.003mg/L以下 - 0.03mg/L
チオベンカルブ 0.02mg/L以下 - 0.2mg/L
チウラム 0.006mg/L以下 - 0.06mg/L
ポリ塩化ビフェニル(PCB) 検出されないこと - 0.003mg/L
有機りん化合物 検出されないこと - 1mg/L

(*)水銀及びその化合物が基準を上回った場合にはアルキル水銀の分析が求められており、実質26物質。

  ダイオキシン類対策特別措置法(環告第68号)
ダイオキシン類
(含コプラナPCB)
1000pg-TEQ/g以下(調査開始指標 250pg-TEQ/g以上)
(土壌の環境基準)