ガス腐食試験

低濃度混合ガス腐食試験

電子部品・機器は広い産業分野で利用され、かつ高密度実装技術の急速な進歩により、その使用環境における部品・機器の品質の信頼性を評価することはますます重要な課題となっています。使用される実環境(大気環境)を模擬しつつ適度な加速性を与えた耐環境試験として、ガス腐食試験が重要視されています。 実環境の腐食現象をより良く再現すると言われているppbオ-ダ-の低濃度混合ガス腐食試験が最も注目されています。

JFEテクノリサーチが導入したガス腐食試験機では、大気環境を模擬した様々なガス試験規格(ISO、IEC、JIS、EIA、Battelle、ASTMなど)に準拠したガス腐食試験をおこなうことができます。

ガス腐食試験の対象とする分野

屋内の大気環境で使用される電子部品・機器およびその構成材料(銅、銅合金、金、銀、すず、鉛など)が試験対象となります。例えば、情報・通信、輸送(自動車、電車、航空)、電力、エレクトロニクス、車載機器など様々な分野で使用されるコネクタ、リレ-、スイッチ、プリント基板、接続端子部等の接触・接続部品や各種めっき材料などがあります。

ガス腐食試験機の外観
ガス腐食試験機の外観

ガス腐食試験機の仕様

形式 定流量型低濃度混合ガス試験機
槽内寸法 幅500×奥行き500×高さ700mm
温度範囲 +20~50℃(±0.5℃)
相対湿度 75~95%RH(槽内温度:25℃以上)
60~95%RH(槽内温度:40℃以上)
ガス種 H2S(硫化水素)、SO2(二酸化イオウ(亜硫酸ガス))、NO2(二酸化窒素)、Cl2(塩素ガス)など
ガス濃度(例)
  1. VL-超低濃度レンジ
    H2S
    5ppb ~ 250ppb(0.25ppm)
    Cl2
    5ppb ~ 250ppb(0.25ppm)
    NO2
    100ppb(0.1ppm) ~ 2500ppb(2.5ppm)
    SO2
    100ppb(0.1ppm) ~ 2500ppb(2.5ppm)
  2. M-中濃度レンジ
    H2S
    0.5ppm ~ 25ppm
    SO2
    1ppm ~ 50ppm
試験体重量目安 10kgまで
試験体サイズの目安 薄い試験体 総表面積 約0.15m2まで
立体試験体 見かけ体積 約50Lまで

ガス腐食試験機の特長

  • 4種までの混合ガス(H2S、SO2、NO2、CL2)試験が可能
  • 微量定量ポンプにより、自然環境に近いとされるppbオ-ダ-の腐食性ガス濃度の制御が可能
  • 槽外へのケ-ブルを取り出し、ガス腐食試験中の部品の通電確認も可能
  • 標準銅片で試験環境をモニタリングすることにより、再現性がよく、精度の高い試験が可能

適用可能な試験規格例

電子機器分野の環境試験方法として広く認められているISOおよびIEC(国際電気標準会議)の国際規格、JIS規格(JISもIECと整合)の代表例を下表に示します。弊社が導入した試験機はこの規格に準拠可能です。