耐候性評価
ASCOTT製CCTの複合サイクル腐食試験
海外公的規格や国内外の自動車メーカー規格の複合サイクル試験に対応しています。
-40℃までの過酷な冷凍モードが可能です。
ASCOTT製CCT試験の背景
自動車部品調達のグローバル化などにより、国内のみならず欧米の規格条件での複合サイクル腐食試験の必要性が増しています。
欧米の規格は、「塩水シャワーによる短時間での塩水のサンプルへの供給」、「実環境に近い温湿度の緩やかな移行」、「中程度の湿度の制御」など、従来の国内規格とは異なるモードが組み込まれていることが特徴です。
当社では、欧米規格に対応する海外メーカー製のCCTを導入いたしました。

対応規格例
JIS Z2371、JIS C60068-2-11、JIS H8502、JIS C60068-2-52、JASO M609、JASO M610 Ford CETP 00.00-L-467、Renault(ECC-1)、GMW14872、SAE J2334(米国自動車技術者協会規格)など
装置の仕様
アスコット社製AT2600iP
アスコット社製CCTは欧米規格を得意とした装置ですが、オプションとしてウォールウォッシュなどの装備を備えることにより、国内規格の瞬時移行条件も可能です。
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
試験槽内サイズ | W:2160mm×D:980mm×H:1500mm ※最大位置でのサイズ |
70×150mmのテストピースを約200枚投入できます |
塩水噴霧 | 室温~50℃、0.5~6mL/h/80cm2 | 定量ポンプにより安定して噴霧量を制御できます |
塩水シャワー | 室温~50℃、5~10L/h/m2 | 噴霧ノズルが前後に振動する振動噴霧バーにより、まんべんなく塩水がサンプルにシャワーされます |
温度/湿度 | 室温~70℃/~100%RH | 50%RH、70%RHといった中程度の湿度に制御できます |
低温 | 室温~-40℃ | -40℃までの過酷な冷凍モードが可能です |
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試験機外観 -
試験機層内
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