No.46「“最短納期3営業日”でのダイオキシン類分析(公定法)」

No.46
“最短納期3営業日”でのダイオキシン類分析(公定法)
Rapid Dioxin Analysis in the Shortest Delivery Dates of Three Days

はじめに

ダイオキシン類(DXN)は、焼却炉施設などでの発生源調査をはじめ、労働安全衛生法に基づく作業環境測定、更には、大気・水質・土壌などの環境調査等、様々な分野において調査・分析の対象となっています。そして、いずれの分野においても、その分析納期が長いことが長年の課題となっておりましたが、この度公定法に基づくDXN短納期分析法を開発しました。

迅速分析技術の開発

DXN分析は、試料を分析可能な状態に整えた後、有機溶剤を用いてDXNを抽出することから始まります。この抽出工程に通常1週間以上の期間が掛かりますが、当社では独自に改良した高速ソックスレー抽出器を用いることにより、1日でその処理を可能としました。また、高速ソックスレー抽出器の大型化を図り、従来適用が困難であった排ガス試料や作業環境測定への適用を可能としています。

抽出工程で得られる抽出液は、自動前処理装置により短時間に効果的に精製し、測定で妨害となる化合物を除去します。そして、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計(高分解能GC-MS)で測定し毒性等量(TEQ)を算出しています。当社は4台の高分解能GC-MSを保有し、これらを効率的に運用することにより、“最短納期3営業日”でのダイオキシン類分析を実現しました。

また、本迅速分析法を各種試料に適用した結果を表1に示します。繰返し測定のバラツキ、公定法との差は、いずれも5%以内にあり、本法の信頼性が高いことが確認されています。

表1 迅速分析法による各種試料の分析結果
試料 公定法
(ng/g)
迅速分析法(ng/g)
n=1 n=2 n=3
ばいじんNo.1 190 190 190 190
ばいじんNo.2 2,500 2,600 2,500 2,500
土壌No.1 3.3 3.4 3.4 3.4
土壌No.2 18 19 19 19
底質No.1 4.0 4.1 4.0 4.0
底質No.2 21 20 19 19
表2 短納期分析のご利用例
利用例 分析対象試料
◆焼却炉解体工事 ◆焼却炉性能試験
◆廃棄物含有試験 ◆土壌汚染調査
など
◆一般環境大気 ◆底質 ◆地下水質 ◆土壌
◆公共用水水質 ◆排気ガス ◆ばいじん、焼却灰
◆排出水

おわりに

当社は、平成4年にDXNの採取・分析事業を開始し、大手分析機関の一翼を担ってきました。短納期分析は焼却炉性能試験、土壌調査など様々な調査・分析にご利用可能です(表2)。お気軽にご相談ください。

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