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2022年06月16日

LA/ICP-MS リチウムイオン電池のLi定量分析への展開

JFEテクノリサーチ(株)は、このたび、レーザーアブレーションICP質量分析法(以下、LA/ICP-MS分析法)の新しいアプリケーションとして、液体リチウムイオン電池および全固体電池の定量分析サービスを本格的に開始しました。

カーボンニュートラル宣言以降、リチウムイオン電池(LIB)関連の市場は拡大を続けており、電気自動車(EV)化用途を筆頭に更なる性能および信頼性向上が期待されています。

LA/ICP-MS分析法とは試料にレーザー光を照射して発生させた微粒子をICP質量分析装置で高感度に定量する技術であり、当社は得意とする鉄鋼をはじめとした素材分野だけでなく、リチウムを分析できる数少ない方法として電池分野にもサービスを展開しています。リチウムイオン電池において、黒鉛負極に析出した金属リチウムは反応性が高く活性のため、内部短絡や発火の原因となり、これまで金属リチウムを定量的に評価することは困難でした。そこで、当社は、LA/ICP-MS分析法の豊富な経験と独自の技術開発によって、これまで困難であったリチウムイオン電池におけるリチウムや硫黄、リンなどの濃度分布の定量的な評価を可能としました。

これにより、金属リチウムの析出量を評価できるため、リチウムイオン電池の更なる性能と安全性の向上に大きく貢献することが期待されます。

液LIB負極の光学写真(左)およびLA/ICP-MS分析法によるLi定量イメージング(右)

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