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No.25 走査電子顕微鏡で見たプラスチックの破断面

“KTEC News”は、旧・川鉄テクノリサーチ(株)が年4回発行していた小冊子です。バックナンバーとして掲載しておりますが、現在お取り扱いしていない製品・サービスの場合もございますので、ご了承ください。

プラスチックの破断面についても、その形態を操作電子顕微鏡で観察することにより、金属の場合と同様に、破断の過程を知ることができる。

プラスチックの組織は、巨大分子が複雑に絡み合った無方向性のものであり、硬めのプラスチックの場合は破壊によるき裂が応力に垂直に広がりやすく、その破断面は比較的に平坦で滑らかである。

破断の初期においては、構造体の表面に生じた複数のき裂が組織の内部に向かってほぼ平行して進行し、互いに繋がりあって全体として大きな破断面が形成されることが多い。
破断の最終段階において、組織の断面全体がほぼ同時に破断する場合には、組織内に多数のき裂が同時に発生し、その際の応力の方向分布も複雑になるので、その破断面は小さな破面が複雑に組み合わせられた形態を示すことが多い。

左側の写真は、ポリスチレン系のプラスチックの、破壊の初期の破断面の例である。ここで全体として平滑な破断面上の一部に見られる白い筋状のパターンは、き裂が進行する際にき裂とき裂の間の組織のつながりの残った部分が、引き伸ばされてちぎれた部分であり、とくに破壊の起点の近くに現れることが多い。

右側の写真はガラス繊維で強化されたアセタール系のプラスチックの破壊の最終段階の破断面の例である。この場合、樹脂部の破断面は小さい破面が連なったものである。またガラス繊維については、樹脂部の破断面から突き出たもの、あるいは破断面上にそれが抜けた跡が見られる場合のいずれかである。これは破壊に際して、破断面の近傍でガラス繊維と樹脂が剥離したことを示すものである。

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