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No.62「中央加振法による減衰特性評価試験」

No.62 知多ソリューション 特集号Vol.1

中央加振法による減衰特性評価試験
Measurement of Vibration Damping Property by the Central Exciting Method

なぜいまこれが?

近年、自動車をはじめとするモビリティ分野、産業機器、家庭用電気機器などの広い分野で快適な環境を確保するため騒音や振動の低減技術が必要とされ、ますますその重要性が高まってきています。

樹脂やゴムなどの材料が制振材料として広く使われるようになり、温度環境による制振特性の変化が指摘される機会も増えてきています。

これがポイント!

当社では、減衰特性の温度依存性が評価可能な試験環境を、恒温槽を有する振動試験機を用いて構築したので以下に紹介します。

中央加振法による減衰特性評価方法の概要を図1に示します。FFTアナライザで作成した振動波形をアンプにより増幅させて恒温槽内の加振台を加振し、振動を試験片に与えます。荷重検出器と加速度検出器の2組のセンサを組み込んだインピーダンスヘッドにて振動波形に同期した荷重と加速度を試験温度毎に測定し、減衰特性を解析します。中央加振法では、短冊状の試験片の中央部を加振し、得られた周波数応答関数より半値幅法により材料の損失係数または減衰比を求めます。アルミニウム(JIS A 2021)および樹脂材PPSの試験例を図2に示します。各種材料の減衰特性に及ぼす温度依存性の評価が可能です。なお、試験温度は-40~+120℃の範囲で試験が可能です。

JIS G 0602: 制振鋼板の振動減衰特性試験方法、JIS K 7391: 非拘束形制振複合はりの振動減衰特性試験方法に準拠した試験が可能です。当社では、吊り下げ打撃法による振動減衰測定、 実験モード解析とFEM解析による振動特性評価なども承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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