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No.74「固体高分子形燃料電池の化学分析」

No.74 固体高分子形燃料電池・水電解特集号

固体高分子形燃料電池の化学分析
Chemical Analysis and Evaluation of Polymer Electrolyte Fuel Cells

なぜいまこれが?

固体高分子形燃料電池がこれまで以上に普及し用途拡大するには、特性や耐久性のさらなる向上と低コスト化が必須とされています。これらの実現には、燃料電池の心臓部である「膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)」における化学反応・劣化メカニズムの解明や反応の制御が必要となり、そのために電池部材の主要成分及び微量不純物成分の把握が重要になっています。

これがポイント!

固体高分子型燃料電池の化学的評価項目を表1に示しました。電解質膜やセパレータに含まれる成分を、誘導結合プラズマ質量分析法(以下、ICP-MS)やイオンクロマトグラフ法(IC)を用いて高感度に測定いたします。特に、触媒金属やセパレータから溶出した金属成分については、クリーンルーム内での測定によってコンタミネーションなく極微量までの測定を可能としています。さらに、微小部蛍光X線分析装置(XRF、写真1)を用いることで、セパレータの腐食によってMEAに付着した溶出金属を迅速に可視化することができます。このように当社は、様々な分析方法を用いて、MEAにおける反応や劣化メカニズムに有用なデータをご提供いたします。

  • 表1:燃料電池の分析項目
    評価項目 測定対象 分析法
    元素分析 電解質膜、セパレータ ICP-MS,IC,原子吸光法
    元素分布 MEA XRF,LA-ICP-MS
    溶出成分 触媒・電極溶出成分量
    各種試験条件での溶出金属、イオン
    ICP-MS,IC,LC-MS,GC-MS
  • 写真1 微小部蛍光X線分析装置
    写真1 微小部蛍光X線分析装置

また、電気化学試験による耐食性評価や浸漬試験による耐久性評価等、各種試験の併行実施により総合的な評価も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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