事例集
高分子材料の水素ガス透過性評価
水素ガスを含む各種ガスの透過性を評価いたします。
背景
水素社会の実現へ向けて、自動車への搭載をはじめとして燃料電池が注目されています。燃料電池には水素と酸素、および水の漏れを防ぐゴム製シール部材が使用されており、これらガスの透過性を評価するニーズが高まっています。
装置仕様
-
測定法
差圧法- にて
- で測定
絶対値校正- を実施(高信頼性)
測定感度
- 水蒸気透過率10-6 g/m2/dayレベル
酸素透過率10-2 cc/m2/dayレベル
測定可能ガス種
- 分子量100以下の各種ガス
水、水素、ヘリウム、アルゴン、酸素、窒素等
測定時のガス透過径
- φ40 mmまたはφ90 mm
- 水蒸気透過率10-6 g/m2/dayレベル
-
図1 ガス透過試験機外観およびサンプル設置部
PETフィルムに対する各種ガスの透過率測定結果
試験サンプル PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムt = 100 μm
試験条件 ガス透過径:φ40 mm 測定温度:40, 60, 80℃ 試験圧力:100 kPa
水素やヘリウムなど分子サイズの小さなガスに比較して窒素、酸素など分子サイズの大きなガスは定常状態になるまでにやや長い時間を要しました(図2)。
ガスの分子サイズによって、フイルム内の拡散係数が異なるためと推定されます。
試験に使用した全てのガスについて、測定温度が高いほど透過率が上昇する傾向を示しました(図3)。
高温では樹脂(PET)の分子鎖間距離が増加するためと推定します。
さらに、ヘリウム、水素など分子サイズの小さいガスは、高いガス透過率を示しました。
-
図2 各種ガスの透過率測定(60℃) -
図3 各種ガスの透過率測定結果(温度依存性)
関連リンク・関連記事
このページに関する
お問い合わせはこちらから
- JFEテクノリサーチ株式会社 営業総括部
- 0120-643-777