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2025年10月03日

金属部品の開発期間を短縮する新ソリューションを「JFE Resolus®︎」で提供開始

高精度材料試験データに基づくCAEで開発プロセスを効率化

JFEテクノリサーチは、鉄鋼業で培った金属加工技術をベースに、自動車金属部品の開発期間の大幅短縮をサポートする評価・解析技術の一群を、JFEスチール株式会社が展開する製造業向けソリューションビジネスブランド「JFE Resolus®」のラインナップに加え、提供を開始いたします。JFEスチールが高強度鋼板による自動車骨格部品の軽量化・高性能化において活用してきた評価・解析技術を各種産業用金属の加工部品に広く適用するために汎用技術化し、設計から解析、試作検証までの開発プロセスの効率化に貢献します。

背景と技術的特徴

近年、製品開発期間短縮は企業競争力の重要な要素となっており、CAE(コンピュータ支援エンジニアリング)の活用が不可欠となっています。しかし、最先端の高強度鋼板やアルミ合金などの材料では、信頼性の高い材料データやCAEモデルが十分に整備されていないため、CAEによる解析結果の精度が不十分となるケースがあります。その結果、試作段階で期待される性能が得られず、開発プロセスに手戻りが発生し、多くの時間とコストを要する状況が生じていました。

開発プロセスフロー図
図1 金属成形品の一般的な開発プロセスフロー

今回提供を開始する新ソリューションの最大の特長は、材料選定から始まる図1の開発プロセスにおいて、長年蓄積した金属材料に関する知見を結集し、複数の機械試験の結果を総合することで信頼性の高いCAEモデルが構築できる点にあります.これにより、CAEを活用した部品開発の効率が飛躍的に向上し、開発期間の大幅な短縮が可能となります。さらに、開発段階にある部品については、モジュール単位で衝突性能や剛性性能などの検証を行うことで、部品性能の信頼性向上にも貢献します。

これらのCAEモデル・性能検証技術は、JFEスチールのスチール研究所で研究・開発され、多くの自動車メーカとの共同開発に広く活用されてきた実績があります。

またJFEテクノリサーチは、材料試験からCAE、試作検証まで一連の開発プロセスを一貫して提供することで、従来複数の試験・解析専門企業に分散していた開発工程を統合し、情報の途切れによる精度低下や時間的ロスを排除します。このワンストップサービスにより、お客様は短期間で高品質な金属部品の開発が期待できます。

自動車用金属成形品の図
図2 JFEテクノリサーチが提供するソリューション(自動車用金属成形品の例)

期待される効果

本ソリューションの導入により、従来比で開発期間の大幅短縮とコスト削減が期待できます。特に、トライアンドエラーを繰り返す従来の開発手法と比較して、より確実かつ効率的な開発が可能になるため、自動車用途のみならず幅広い産業のものづくりの開発速度向上および性能・品質向上に寄与します。

詳細は下記ホームページをご覧ください。
https://www.jfe-tec.co.jp/tech-consul/material-evaluation.html

JFEスチールのソリューションビジネス「JFE Resolus®」は下記をご参照ください。
https://www.jfe-steel.co.jp/products/solution/index.html

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JFEテクノリサーチ株式会社 営業総括部
0120-643-777

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