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熱処理試験・燃焼試験

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当社では電気炉(管状炉、箱型炉)を使用した熱処理試験や反応試験、燃焼試験を数多く手がけております。 試験に合わせた装置・治具の作製から、酸化・還元・腐食等の雰囲気調整、反応ガスの分析および熱処理試験後の試験材分析など、お客様の希望に沿った試験を行えるよう対応しておりますので、お気軽に問い合わせ下さい。

熱処理試験・燃焼試験

試験名称 概要
大型TG試験 大型の試験片を対象としたTG(熱重量測定,Thermogravimetry)
燃焼試験 模擬廃棄物・プラスチックなどの燃焼試験および発生ガス分析
脱炭試験 高温・脱炭雰囲気における鋼材の熱処理試験
高温反応発生ガス分析 各種雰囲気・高温下での反応試験・発生ガス分析
溶融試験 金属・スラグ・岩石などの各種雰囲気下での溶融・凝固試験
真空容器内反応試験 試験材を真空容器に封入したまま行う熱処理試験

一般的な試験炉の温度域

主な試験装置

管状炉 特徴
カンタル炉
カンタル炉写真
発熱体:カンタル線
炉内寸法(mm):60Øx300L~600L
最高温度:1100℃
均熱帯(mm):100L~200L
炉内雰囲気:各種(応相談)
その他:縦型でも試験可
  • 円筒型の電気炉で、縦型・横型兼用。
  • 試料に対し、周囲に発熱体が配置されているので、熱効率が良い。
  • ガス流通雰囲気での高温処理・反応試験、熱処理、雰囲気焼成などに適している。
  • 雰囲気ガスが一方向流で、滞留がおきにくい。
  • 反応管を用いるので、使用するガスの制限が少ない(ただし、通常は流通置換)。
  • 途中での試料の出し入れも可能。

反応発生ガスの捕集・分析、試験後の試料の分析にも対応

処理可能なサイズに制約がある(炉径、均熱帯長さ)。 一般的には、真空ガス置換が難しい。

ヒーター三分割式カンタル炉
ヒーター三分割式カンタル炉写真
発熱体:カンタル線
炉内寸法(mm):120Øx600L
最高温度:1100℃
均熱帯(mm):250L
炉内雰囲気:各種(応相談)
その他:縦型でも試験可
シリコニット炉
シリコニット炉写真
発熱体:炭化珪素
炉内寸法(mm):100Øx600L
最高温度:1500℃
均熱帯(mm):250L
炉内雰囲気:各種(応相談)
その他:縦型でも試験可
箱型炉 特徴
マッフル炉
マッフル炉写真
内寸(mm):216Wx196Dx145H
最高温度:1150℃
炉内雰囲気:大気

耐火物の隔壁(マッフル)を備えた加熱炉。
試料は隔壁を介して加熱されるため、熱源からの試料への汚染を防ぐことができる。
特に、電気マッフル炉は、熱源がガス・油類ではなく電気式なので、熱源からの汚染物質の発生が少なく、試料の汚染を防止できる。

炉内が箱型で、汎用性が高い。 小型のものは開き扉、大きくなれば吊り下げ式の扉となる 発熱体は側面のみが多い 熱処理などに使用される

多機能熱処理試験炉
多機能熱処理試験炉写真
内寸(mm):300Wx350mmDx350mmH
最高温度:1600℃
炉内雰囲気:
大気、窒素(N2)、アルゴン(Ar)、一酸化炭素(CO)、
アンモニア(NH3)、水素(H2)、真空対応
その他:
炉上部・側面の覗き窓より熱処理中の試料状態の観察が可能
炉上部の開口部を活用し、処理中の添加、追装・サンプリング
も可能
高温観察装置 特徴
多機能熱処理試験炉
多機能熱処理試験炉写真
内寸(mm):300Wx350mmDx350mmH
高温観察時上限温度:1200℃
炉内雰囲気:
大気、窒素(N2)、アルゴン(Ar)、一酸化炭素(CO)、
アンモニア(NH3)、水素(H2)、真空対応
その他:
炉上部・側面の覗き窓より熱処理中の試料状態の観察が可能

ガラス材料の溶融

赤外線イメージ炉
赤外線イメージ炉写真
試験温度: (最高)1700℃
炉内雰囲気: 大気、真空、H2、CO、CO2など

実際の環境を模擬した雰囲気環境下での溶解・凝固試験ができます

  • ハロゲンランプの赤外線輻射光を反射鏡集光して局所加熱
  • 急速加熱が可能(max.1000℃/min)
  • 冷却用ガスを多量に導入することで急速冷却にも対応
  • 反応ガス分析にも対応(応相談)
  • 炉内観察:上部・背面に観察用窓(15mm×20mm)、拡大観察可能(6倍~580倍(19インチモニタ上))

高温溶解・凝固現象の見える化

熱処理試験・燃焼試験例

大型TG試験

大型TG(高温熱重量測定)

高温雰囲気処理技術の活用例

燃焼試験:焼却炉でのガス発生挙動試験

廃棄物を焼却処理する際に発生する可燃性ガスを分析する

  • 通常運転模擬試験
  • ブロワ停止模擬試験

腐食試験:二酸化硫黄(SO2)ガスによる試験片の腐食評価試験

  • ガラスサンプル 温度:300℃
    試験時間:6 時間
    ガス組成:1%SO2-5%H2O-bal.Air
    流量:100cm3/min

  • 図(二酸化硫黄)

腐食試験:塩化水素(HCl)含有ガスによる塩化処理試験

  • 酸化物粒子状サンプル
    温度:800℃

    ガス組成:Ar+HCl
    流量:0.5L/min

  • 図(塩化水素)

真空中での材料反応試験(ミニチュア真空容器式高温処理試験)

清浄な真空中で試料の高温処理(~1200℃)を行うことができます。

  • 清浄な高真空の石英製密閉容器内で処理するため、周囲の炉材などからの汚染を防止できます。
  • 試料を高純度石英容器中に真空封入し、容器ごと電気炉で高温処理します。
  • 目的に応じて、特殊な形状の石英容器で処理することも可能です。
  • 処理後の試料の分析評価にも対応します。
【適用例】

高融点基板と溶融金属との高温反応界面解析。高純度合金の試作など。

作業の流れ

このページに関する
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JFEテクノリサーチ株式会社 営業本部
0120-643-777

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月~金:9:00~17:30(祝祭日を除く)

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