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No.63「さまざまな環境での熱重量分析」

No.63 設備・プロセス 特集号

さまざまな環境での熱重量分析~操業環境対応型TG-DTAおよび大型TG試験装置~
Thermal Gravimetric Analysis in a Variety of Environments

なぜいまこれが?

TG-DTAは、試料の温度をプログラムに従って変化させることにより、試料の重量変化測定(TG:熱重量測定)と基準物質との温度差分析(DTA:示差熱分析)を同時に行う分析技術です。

実際のプロセスに即した評価を行うために、測定雰囲気や試料量などに対応した当社の熱重量分析装置を以下に紹介します。

これがポイント!

(1)操業環境対応型TG-DTA試験装置

一般的なTG-DTA測定は、空気や窒素での雰囲気で行われますが、当社は実際の操業環境を模擬した混合ガスや、100%の水素、酸素、一酸化炭素等の雰囲気での測定が可能な装置を所有しております(写真1)。

本装置による測定事例として、炭素材料の二酸化炭素によるガス化反応の結果を図2に示します。試料をアルゴン雰囲気で1000℃まで一定の昇温速度 (20℃ /min)で加熱後、温度を保持した状態で、雰囲気をアルゴンから二酸化炭素濃度20%、50%、100%と変更させた条件で、炭素材料のガス化反応(C+CO2→2CO)を測定します。

その結果、ガス分圧に対する試料のガス化反応率の評価が可能で、ガス種や分圧を変えることにより酸化・還元など、さまざまな反応の測定・評価ができます。

また、雰囲気条件は限られますが、最高1600℃までの測定が可能であり、アンモニア等の腐食雰囲気での測定にも対応しております。

(2)大型TG試験装置

試料が数mg ~数十mg程度のごく少量での測定でデータがバラつく場合には、実際の利用環境に近い試料サイズ(試料容積最大500ml)でのTG試験を行うことも可能です。

写真1 操業環境対応型TG-DTA試験装置
写真1 操業環境対応型TG-DTA試験装置
図1 炭素材料のCO2によるガス化反応測定
図2 炭素材料のCO2によるガス化反応測定

当社では、これら熱重量分析装置により、お客様のさまざまな目的にお応えいたしますので、お気軽にご相談下さい。

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