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No.45「各種雰囲気下での高温反応・熱処理試験 」

JFE-TEC News No.45号 リチウムイオン二次電池の分析・評価技術(2) 他 記事一覧

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No.45(2015年10月)
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No.45 リチウムイオン二次電池の分析・評価技術(2) 他

各種雰囲気下での高温反応・熱処理試験
High Temperature Reaction and Heat Treatment Test at Various Atmospheric Conditions

写真1 雰囲気炉の外観
写真1 雰囲気炉の外観

材料は、高温下では酸化を受けたり、相変態(溶解など)を起こしたりします。こうした現象の解析のため、当社では特殊な雰囲気炉(写真1)を活用し、実際の使用環境を再現した条件下や、特殊な環境条件下での材料の反応挙動を調べる試験を行っています。

雰囲気炉の特徴

この雰囲気炉は、一辺が300mmの内容積をもち、位置による温度差がほとんどないという性能を有しているため、比較的大型の部品などを均一に加熱することが可能です。最高温度は約1600℃で、窒素などの不活性ガス雰囲気下での試験だけではなく、還元性ガス、酸化性ガス、種々の混合ガスなど、幅広いガス雰囲気下での試験に対応できます。万一のガス漏洩時に、警報を出して自動的にガス供給を停止する機能も付加しました。

炉内観察機能

またこの炉には、上部と側面に炉内観察窓が設けられています。視野は中央部に限られますが、試験中の変化の様子を観察することができます。例えば昇温過程での材料の燃焼・変形などを見ることができ、動画で記録を残すこともできます。側面の窓を通した試料の真横からの観察も可能であり、ガラスなどの溶融時の表面張力や基板材料との濡れ性の測定(静滴法)などもできます(写真2)。

写真2 雰囲気炉でのガラス溶融状態観察
写真2 雰囲気炉でのガラス溶融状態観察

このように、高温での反応や変化について多くの知見を得ることができ、各種の金属材料、無機材料、木質系材料など、幅広い材質を対象とした材料開発や製造プロセス開発のお役に立っております。

当社では上記の炉の他に、様々なタイプの管状炉を用意しており、これまでに、水蒸気を含むガスや特殊な混合ガス流通下での反応試験、高温処理後の試料急冷・取出し試験など、数多くの試験を手掛けています。

お客様の目的に合わせて、それに適した試験装置・方法を提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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