材料試験
引張試験
JIS、ASTM、ASME準拠から特殊形状の試験片まで対応可能な引張試験で、
製品や部品の強度を直接評価いたします。
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引張試験とは
引張試験とは、材料に引張力を加えて、その強度や伸び、破断点などを測定する試験です。製品や部品の設計や品質管理のために必要不可欠な位置づけにあり、得られた結果は構造物の安全性や耐震性を確保するための指標としても用いられます。材料の機械的性質を評価する基本的な試験方法で、製造や研究の分野で広く利用されています。部品や部材の形状のまま評価を行う場合もありますが、基本的にはJIS、ASTM、ASMEなどの規格に則った試験が行われます。
引張試験は右写真のような装置で上下に試験片をつかみ、引張の力を加えます。加えた力は順次記録して破壊(破断)したら試験は終了となります。


引張試験に使用する試験片の例(JIS規格)
断面積の大きい部分を試験機に装着し、引張変形させて平行部(断面積が一定の中間部分)で破断させる。

試験片例 | 幅 | 評点間 | 平行部 | 肩幅R | 厚さ |
---|---|---|---|---|---|
JIS試験片 1A号 | 40 mm | 200 mm | 220 mm | 25 mmup | 元厚 |
試験片写真
-
ASTM E8M Round Specimen/JIS G 0567 Ⅰ-6型試験片 -
JIS G 0567 Ⅱ-6型試験片
引張試験例 鋳鉄鋳物部品
試験方法 JIS Z 2241「金属材料引張試験方法」
評価項目 耐力(0.2%歪時)、引張強さ、伸び
引張試験片
*JIS Z 2201の14A号相当試験片を使用しますので、15 mm角×80 mm長さの試験材があれば評価が可能です。
「ISO 17025試験所認定」及び「試験所認定に含まれるASTM規格」対応試験一覧で、対応する規格が確認できます。
作業の流れ

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