JFE-TEC News
No.83「自動車電動化の技術開発を支えるソリューション」
JFE-TEC News No.83号 EV 特集号 記事一覧
自動車電動化の技術開発を支えるソリューション
全文 PDF (2.7 MB)
No.83 EV 特集号
自動車電動化の技術開発を支えるソリューション
Technical Solutions Supporting the Development of Electric Vehicles

写真1 塗工式ラミネート型
全固体電池外観
写真2 7.5kWモータベンチ 
図1 全固体電池試作品初期特性例
地球温暖化による自然災害の規模が拡大する中、二酸化炭素排出量削減への取り組みのさらなる加速が必要になってきました。自動車走行時の二酸化炭素排出量を削減するには、従来から行ってきた軽量化に加えEV(Electric Vehicle)化が必要とされ、開発が急ピッチで進められています。EVの開発課題は、走行のための電池効率向上と電池容量の増加、そして駆動するモータの性能向上です。
電池開発において、電極、電解質の組み合わせやその構造の最適化は、出力安定化、容量、安全性などを考慮して、手探りでおこなわれているのが現状です。計算や機械学習、さらにはAIでの最適化を探求する場合でも試作と性能評価のデータが必要です。試作で得られた電池の性能がどの様な機構で発現したか、さらなる高性能化には何をすべきかなどを、明らかにする必要があります。JFEテクノリサーチは、これらのデータを取得するため、多岐にわたる技術の開発を進めてまいりました。電池内部の現象の可視化、活物質の反応特性評価、電極の劣化挙動調査など、車載用電池の高性能化を推進する技術をご提供します。また、液系LIB(Lithium-Ion Battery)の次世代として有望な全固体電池の試作や解析技術の強化もすすめています。
モータについては、材質最適化による効率追求のほか、インバータ、モータ、ギアの組み合わせで構成されるEアクスル全体としての性能評価がトレンドとなってきました。Eアクスルはインバータ、モータ、ギアの3セクションで構成されています。特に機械要素であるモータとギアの組み合わせはモータ効率を支配するため、モジュールとしての評価が欠かせません。
本特集でご紹介する電池の試作・評価技術とそしてモータの評価技術を組み合わせることで、EV開発のスピードは必ず高まるはずです。こうした技術に加え、JFEテクノリサーチは、EV開発を支える多様なソリューションを取り揃えています。開発の現場で壁にぶつかったときには、JFEテクノリサーチにご相談ください。
関連リンク・関連記事
このページに関する
お問い合わせはこちらから
- JFEテクノリサーチ株式会社 営業総括部
- 0120-643-777