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No.83「Eアクスル駆動評価」

No.83 EV 特集号

Eアクスル駆動評価〜2軸ベンチを用いたEV用Eアクスル評価〜
Evaluation of E-Axle for EV Traction Using 2-Axis Test Bench

なぜいまこれが?

EV(Electric Vehicle)の普及拡大に伴い、駆動モータとギア、インバータを一体化させたEアクスルの開発が活発化しています。EVの駆動効率向上のためには、モータ本体のみならず、Eアクスルとしての性能向上が必要とされます。自動車メーカや部品メーカでは、他社製Eアクスルの評価結果を自社での開発に反映するということも行われています。

これがポイント!

当社では、このようなニーズに応えるため、供試体Eアクスルにドライブシャフトを接続し、実車駆動条件での評価が可能な2軸ベンチ(図1)を用いた性能評価技術を確立しました。購入した他社Eアクスルの場合、モータやギアの仕様が不明な点、冷却機構の稼働が難しいことなどが評価の障害となります。そこで、2軸モータベンチでの予備試験駆動により、ロータ磁石の極数、ギア比、レゾルバ仕様、サーミスタ仕様といったEアクスル駆動試験に必要なパラメータを調査する手法を確立しました。さらに、モータ内のオイル循環ポンプを外部から駆動させることで、実車が走行している状況でのモータ冷却を模擬し、発熱が大きい高トルク条件での試験を可能とします。これらの手法を用いながら、2軸ベンチでトルクをかけつつ供試Eアクスルを汎用インバータで駆動することにより、Eアクスルを構成するモータ+ギア部分の性能試験が可能となります。

図2は確立した手法により得られたEアクスル(モータ+ギア)の効率マップの一例です。このEアクスルが搭載されている車両の負荷最大、速度最大条件を含む全駆動条件をカバーするトルク・回転数領域での効率分布が得られています。

市中販売されているEアクスルの評価にご興味のある方はお気軽にご相談ください。当社が調達することも対応可能です。

Eアクスル評価結果グラフ
図2 Eアクスル評価結果(効率マップ)の一例

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